公務員とTOEICと備忘録

スマートフォンの方は、「カテゴリ一覧まとめ」ページを使うと、カテゴリ一覧が見れます

(合意形成・特別区) 公務員試験の論文を書いてみた

公務員試験の論文の自作例について書きたいと思います。
特別区試験の論文について、自分なりに考えて作ってみました(模範解答ではありません)。
参考になれば幸いですが、責任は負いません。
自己判断で、論文の勉強の材料にしてみてください。

(都市生活を送るためには、道路、清掃工場、下水処理場などの公共的な生活基盤施設は不可欠です。しかし、このような施設の設置は、近隣住民からの反対を受けることがあります。こうした状況の中で、魅力的なまちを作っていくために、都市生活を支える基盤となる施設のありかた述べた上で、社会におけ る形成合意について、あなたの考えを論じなさい)

私たちが日常生活を送る上において、清掃工場や廃棄物処理場などは生活に欠かせないものとなっている。しかしながら、こうした生活基盤施設の設置には住民からの強い反発を受けることがしばしば発生する。理由としては、近隣の清掃工場設置などは環境汚染や異臭問題、騒音、地域イメージの低下など様々な面で不安感を与えているためである。そのため施設の設置には様々な問題がつきまとい、時には自治体間でも諍いが起こる。1970年代においても特別区では、特別区の約7割のゴミが江東区で処理されているということが問題となり「ゴミ戦争」とまで呼ばれるほどであった。様々な形で問題を引き起こすだけに、生活基盤施設の設置はいかに住民の合意を取り付けるかが非常に重要となる。

そこで、住民の合意形成に成功した事例を元にしてどのように合意形成を図っていけばいいかを考えてみたい。狛江市では空き瓶処理施設の設置を巡って住民から強い反発が起こっていた。理由としては、環境汚染や騒音、異臭問題、さらには処理施設の設置場所は適切なのか、そもそもゴミ処理の基本姿勢はどのようになっているのかという問題まで自治体へ問い合わせがなされた。こうしたことから、狛江市では処理施設の抜本的な見直しを行った。まず、ゴミ処理基本計画の策定を行った。その際、自治体、有識者のみならず住民からも参加を募り、計画策定段階から住民の意見を反映させていった。また、そこで議論された内容は積極的に住民全体に広報され、一部の住民だけではなく地域住民全体の問題として認識されるようになった。そして8ヶ月経った後、空き瓶処理施設の計画から計画実施への段階へと進み、その際の住民合意も取り付けることができた。

この例から学べることはいくつもある。まずは、住民の合意形成は最終的な自治体の案への賛成を求めるだけではいけないということである。住民の意見を反映させようと考えていても、実際に住民の声を聞くのは大枠の基本計画が定まった後に公聴会などを開くことが一般的であるが、ほぼ固まった案に賛成か否かを問うだけでは合意形成に結びつけることは難しい。基本計画段階から住民の声を反映させ、またその議論を積極的に住民に広報していくことで住民の合意形成も早期から行うことができ、かつ問題があれば計画段階から意見を汲み取ることも可能である。最終的に計画を実施する際には、大方の住民の合意形成ではできているため、大きな反対が起こりにくくなるのである。

住民の合意形成を得るためには、自治体からの一方的な押しつけのような形では合意形成を図ることは難しい。最終的な段階で合意形成を求める場合には、様々な面に対して不満がぶつけられることが多い。そのため、早い段階から住民の声を汲み取り、計画に反映していくことで最終的な合意形成へとつなげることができる。合意形成を固めるためには、早期からの住民の理解を求めていくことが必要なのである。

 

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)