公務員とTOEICと備忘録

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(高齢社会での防災) 公務員試験の論文を書いてみた

公務員試験の論文の自作例について書きたいと思います。
特別区試験の論文について、自分なりに考えて作ってみました(模範解答ではありません)。
参考になれば幸いですが、責任は負いません。
自己判断で、論文の勉強の材料にしてみてください。

(高齢社会での防災)

高齢社会の中で防災は大きな課題の一つと言える。特に日本においては震災に対しての防災は不可欠である。今後30年以内に約70%の確率で首都直下型地震が発生すると言われ、東南海地震の発生も予測されている中で、震災対策はますます重要になってくる。一方、社会は高齢化が進行し、2011年には高齢化率が約23%と高い水準となっており、今後も高齢化は進行していく見通しである。防災を考える上で、高齢社会という要員は避けては通れない課題である。

高齢社会で防災に対しての問題はなによりも逃げ遅れる可能性が非常に高いことである。高齢者は足腰が弱っている人が多く、ただ逃げるだけでも大きな負担である。また、病気を抱え入院している人や介護サービスを受けている方など逃げたくても逃げるだけの力を持っていない人も多い。このような状況の中でいかにして避難を行うかが重要となってくる。

まず、介護や福祉施設、病院などは事前の避難経路の確認や避難訓練を周到にやっておく必要がある。また、避難先と考えられるところには薬や医療機器の搬出やバックアップを用意しておく必要がある。かろうじて避難ができたとしても、避難後に薬がない、必要な医療が受けられないということになってしまっては、避難先で命を落としてしまうという怖れも充分に考えられるからである。避難訓練においては、避難した後にいかに必要な医療・介護・福祉を行うことができる環境を整えられるかという点についても検討しておく必要がある。

また、在宅介護を受けている高齢者や高齢者だけの世帯に対しての防災対応をも考えておかなくてはならない。在宅介護を受けている高齢者を支えて避難をするということは大きな負担となり、逃げ遅れる可能性が高くなる。在宅介護を受けている世帯へのサポート、避難誘導を行うことも必要になる。これは高齢者世帯においても同様である。高齢者世帯においても防災時の避難誘導は必要であり、そうした人材をあらかじめ配置しておくことが望ましい。しかし、災害時においては全ての人が混乱しているため周囲の人に対してサポートを施すことが難しい。そのため、事前の準備が本当に必要なのである。

防災において大きな役割を果たすと考えられるのが地域コミュニティである。そして、特に町内会のような地域内の組織が形成されていることが望ましいと考える。そうした地域コミュニティの中で災害時にどのように対応を行うか、高齢者へのサポートをいかに行うかということを決めておき、災害時に高齢者へのサポートが行えるような体制を整えておくことが必要となろう。さらに、地域コミュニティの強化は避難後においても重要な役割を果たす。地域コミュニティの強い地域ほど被災者の孤独死は少ないとされており、避難後においても大きな役割を果たすと考えられる。そうしたことから、行政は一層地域コミュニティの強化のための施策を行うべきである。

高齢社会において防災を考える際には、いかにして高齢者の避難をサポートするか、そしてそのための準備を行うかが重要になる。行政は高齢者の負担を踏まえた上で防災対応を考えていく必要がある。

 

2018年度版 公務員試験 論文・作文

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