なぜ民間ではなく公務員を選んだのですか?(公務員試験・面接)
「なぜ民間ではなく公務員を選んだのか?」という質問は非常に有名かつ面倒な質問です。
基本的な考え方としては、「民間は儲けることが重要」ということです。
そうなると「民間のターゲットはお金を持っている人、またはお金を払ってくれる人」なわけです。
つまり、「お金を持っていない人、お金を払えない人はターゲットにならない」ということになります。
しかしながら、世の中はサービスを必要としているけれどもお金を十分に持っていない人が非常に多い。
例としては、高齢者の介護施設や障害者への対応、生活保護を受けざるを得ない人たちなどです。
こうしたことは社会を円滑に運営していくためにも必要なことですが、民間企業としてはもうけが見込めないためサービスの提供ができない。
そのため、行政が民間サービスを受けられないような人たちへの支援をする必要が出てきます。
逆に言えば、同様のサービスでも金が払える人たちは行政の力は必要がない可能性も出てくる。
高額で高いサービスを提供してくれる民間の介護施設はその典型例です。
また、一部の高度な医療などは自由診療となりますが、しかし高額な金を払えば受けることのできる医療もある。
どこかの国では医療ツーリズムなんてこともしていますね。
行政がいらないと言えば、アメリカでは金持ちたちだけの自治体を作ってしまい、行政サービスを最大限圧縮して民間企業がその代わりをやっているなんてことが話題になりました。
そうしたわけで、今回の面接の質問に対しての考え方の一つとしては「民間サービスを受けることができない人たちに対するサービスを行うこと、これが行政がするべきこと」というものがあると思います。

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(上記は、自身の経験に基づいたものです。
参考になればと思い書いていますが、参考にするのは自己責任でお願いします。)